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もう一つの詩


こんにちは、mimosaです。
以前 Robert Frostの詩を紹介しましたが、今回はもう一つ、心が動かされた詩を紹介したいと思います。


Emily Perl Kingsleyさんの“Welcome to Holland”です。
日本語だと「オランダへようこそ」になりますね(^-^)


私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。
そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな体験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話しをします。



という出だしになっています。
「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」を、イタリアへ行くはずだったのにオランダへ着いてしまったというわかりやすい例えを用いて表現しています。

わたしはテレビドラマ『コウノドリ』の最終回でこの詩を知りました。
実はその日まで『コウノドリ』は見たことがなかったんですね(>_<)

たまたまテレビをつけて、なんとなくチャンネルを変える気になれずにいたのでそのまま見ていたら「オランダへようこそ」に出合ったのです。これも何かの縁なのかな🍀


Emily Perl Kingsleyさんにはダウン症の息子さんがいます。
「オランダへようこそ」は1987年に書かれたエッセイで、今も世界中の特別な支援を必要とする子どもたちの親・保護者に紹介されているようです。素敵ですね🌷


(中略)でも、まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。

きっと、あなたはこの先ずっと「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。心の痛みは決して、決して、消えることはありません。だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。

でも、イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛しいものを、心から楽しむことはないでしょう。



この詩を知ったとき、わたしはこの内容を自分の人生に置き換えていました。

こうなりたい、こうしたいと願っていたことを諦めなければいけなかった過去。
進むこと・選ぶことができなかったもうひとつの道。試したかった自分の可能性。

色んなことを経てたどり着いた今の状況を考えて泣いてしまいました。

目指していた目的地とはあまりにも違っていたからです。

「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」

わたしの中にも同じような声がずっとあって。でも、この思いを抱えながらこの先の未来を生きていかなければいけないことも知っていました。


「オランダへようこそ」はそんな、決して消えることがないだろう心の痛みや声の存在を認めてくれるんですよね。

わたしもおそらく、この先何度も「失った夢」を思い出すでしょう。その度に泣いたり切なくなったりすると思います(^^)

でも、時間を巻き戻すことはできません。
だから、時にはたくさん泣いたり、受け止めてくれる人がいるなら甘えたり愚痴ってもいいと思っています(o^^o)

そうすると心の痛みはだんだん小さくなっていきます。
消えることはない、でもそれも大事な自分の一部です。

そして、今のわたしの周りにあるものに目を向けて、少しずつでいいから「これで良かった」「素敵だな」と思えることを増やしていければいいのかなと思うのです(*^^*)


“Welcome to Holland”と“The Road Not Taken”
どちらもわたしにとってすごく印象深い詩で、ときどき読みたくなるんです(^^)

特に”Welcome to Holland”は悩んでいたり、苦しんでいるときに心をなぐさめてくれますよ🍀


興味がある方はぜひ読んでみて下さい♪
「オランダへようこそ」Welcome to Holland
(日本ダウン症協会HP内 子育て手帳+Happy しあわせのたね 特設サイト内)
原文はこちら

“The Road Not Taken” は英語のみですが、音声が聴けます(^^)


Thank you for reading my blog.
Have a nice day!