HSP

相手の気持ちを察すること


こんにちは。

HSPさんは相手の感情を察するのが得意だと言われています。

でも、その察知した感情は本当に当たっているのでしょうか?
そして、それがもし相手からの期待だったり、負の感情だとしたらどうでしょうか。答え合わせするのも難しいですよね(>_<)


わたしは子どもの頃から感じていたことに対する答えを、大人になってから確認する機会がありました。


小学校に上がるか上がらないかという年齢の頃のことです。
当時、わたしはスイミングスクールに通っていたのですが、本心ではあまり行きたくなかったんですね。

送迎バスで通っていたのですが、同じスクールに通っている友だちがいるわけでもなく、特別水泳が好きというわけでもありませんでした。

バスに乗っても泳ぎの練習をしていても何となく寂しいような心もとないような気持ちがあり、それはスイミングスクールを辞めるまでずっとありました。


でもそんな気持ちは誰にも言えませんでした。
そのころのわたしは、母がわたしに「しっかりした子になってほしい」ことを望んでいることを感じていたからです。


両親は厳しいというわけでもないのですが、わたしはずっと親に対して「恐れ」のような気持ちを持っている気がしています。怒られるのは怖いし、もしかしたら嫌われるかも、という気持ちがどこかにあるのかもしれません。

大人になった今でも、心のどこかに子どもの頃と同じ気持ちがあるのを感じています(>_<)
そう感じてしまう理由は自分でもわからないのですが💦


「しっかりした子になってほしい」という親の願いと、怒られるかもしれない、嫌われるかもしれないという恐れからなのか、水泳だけではなく、その後の習い事でも辞めたいとか行きたくないと言う勇気はいつもありませんでした。

はっきり言えない分、ズル休みのような形で休んでしまったことも何回もあります💧


小学校に上がってから弟妹ができて、転校を経験したり、まだ小さかった妹が入退院を繰り返した時期もありました。

そんな中、母が仕事もしながら子どものことや家事を一生懸命やってきているのをずっと見ていたので、無意識のうちに、しっかりしなくちゃいけないと「しっかりした子になる」ことがますます強化されていったように思います(^^;)


しっかりした自分が求められているので、逆にどんどん自分の気持ちに蓋をしてしまい、言いたいことや望んでいることを言えなくなっていきました。

親の気持ちや周りの状況を意識することなく、素直に自分の気持ちを出せたのはいつまでだったのか覚えていないくらい💦


そんな風に過ごしていたので、小学生のときでも、悩んでいることや不安を誰かに打ち明けることはできませんでした。自分にとって深刻な悩みになるほど、一人で抱え込むようになってしまったんですね。


気づけば、

しっかりする=親に負担をかけない・親の負担を減らす 

そんな図式ができあがっていました。


お金のことでも気を遣うようになりましたし、家事を手伝わなければいけない気持ちにもなりました。

学校は行かなければいけない所だと思っていたので、行きたくないと思っていてもきちんと通いました。勉強もがんばりましたし、中学生のときは部活にも入り、人づきあいもそれなりにうまくできていたと思います。


いつの間にか「しっかりしているね」とよく言われる自分になっていました。


そして数年前のある日、母との会話中、わたしがスイミングスクールに通っていたときの話になったのです。母が「しっかりした子になってほしくて、一人でバスで行かせていた」と話してくれました。


ああ、やっぱりと思いました。

ずっとそう望まれていたんだろうなと思っていましたが、実際に感じていたことが当たっていたと知ったときは、嬉しいというより、少し悲しい気持ちになりました。

しっかりした自分になること、しっかりした自分でいることによって人に甘えることや頼ること、自分を優先することに制限をかけることに慣れてしまった今の自分がいるからです。


親が子どもに期待する気持ちもわかります。
日常生活でも、知らず知らず相手に期待してしまうこともよくありますよね(o^^o)

でも、人(子ども)によっては親や大人、周囲の感情や期待を無意識のうちに察知してその影響を大きく受けてしまうこともあるのです。


わたしは仕事で子どもと接することも多いので、そのときはその子(人)が考えていることや物事に対する本人の気持ちを尋ねたりもします。

自分の気持ちと向き合うことや自分の意見や本心を表に出すことは大事だと、経験を通して知っているからです(*^^*)


それにHSPだからといって、いつも相手の気持ちをピンポイントで察知できるわけではないんですよね💦

相手に聞いてみると自分が思っていたことと逆だった、ということもありますし(^-^;)


それに気がつくようになってからは、例えば、場の雰囲気が悪くなったり機嫌が悪くなった人がいても、安易に「自分のせいかな」と考えて不安に支配されるようなことも減った気がします。


相手の気持ちがわかるということは、相手の心に寄り添うことができるということでもあります。

HSPさんは感受性が豊かなので、相手の立場になって深く共感することができるんですね。実際に経験していないことだとしても、ある程度相手の立場に立って考えることができます。

それはHSPであることの強み✨なんじゃないかなと思うのです(*^^*)


そして、そういう人がいないと世の中はどんどんギスギスしたものになってしまうと思うんですよね🌼

しっかりした人、ズバッと言いたいことを言える人、行動力のある人、やさしい人、思慮深い人etc. 色んな人がいるから世界は成り立っているんだなと日々実感します。

HSPさんの「察する力」はもしかしたらあまり目立たないかもしれません。
でも確かに、必要とされる能力なのです🍀


Thank you for reading my blog.
Have a nice day!