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プラトンの魂三分説とタロットの”STRENGTH”


こんにちは🍃
図書館で見つけておもしろそうだと思ったので借りてみました!
『世界の哲学者に学ぶ人生の教室』(白鳥春彦・冀剣制、ディカヴァー・トゥエンティワン)


ソクラテス、プラトン、アリストテレス etc.
高校時代に倫理で習ったなぁなんてことを思い出しながら読んでみました。12名の哲学者が取り上げられているのですが、ほとんどが聞いたことがある名前の人たちばかり。


読み終えるまでに思った以上に時間がかかってしまいましたが、読んでよかったです。
哲学って心理学にも似ているし、より良く生きるためのヒントになる学問(考え方)なんだと思いました。
もともと哲学的なことを考えることが好きなこともあり、この本を読んでさらに知識や理解が深まりました☘


そのなかでわたしが印象に残っている言葉が、プラトンを取り上げたセクションにあった
「人は生きていく上で、理性により感情をコントロールするべきだ」
「人間は先天的に理性を備えている」です。


そして、プラトンのセクションを読み進めていくうちに浮かんだのがタロットカードの“STRENGTH”でした。白い服を着た乙女とオレンジ色の獅子が描かれているカードですね。


理性を重要視していたというプラトン。プラトンによれば人間の魂(精神)は「理性」「欲望」「気概」の3つに分割できるそうです。

前半2つの章の執筆者である冀剣制さんは理性を「論理を客観的に思考する本能」と、欲望は「特に、生理的な享楽と密接に関係する人間の欲求」と表現しています。

そして気概は理性か欲望のどちらかに結びつく「力」です。ちなみに、怒りや勇気なども気概に属するそうです☝


理性と欲望はどちらも生きていく上では必要だと思いますが、偏りすぎると大変なことになってしまいますよね。しかも、理性よりも欲望が勝っちゃうことって日常生活ではよくありますし💧


わたしなら、ストレッチや軽い筋トレをしなきゃと思いつつ、「今日はもういいか」とやらなかったり、早く寝ないとと思っているのにもうちょっと・・・と気がついたら就寝時刻が1時間過ぎていたり。
それで翌朝がキツくなるのに、やっちゃうんですよね(>_<)

これが理性が欲望をコントロールできていない状態ですね(^^;)

きっと気概が理性に結びついていたら、「今日はもういいか」と思いつつストレッチをしたでしょうし、もうちょっとと思っても「早く寝なきゃ!」と早めにベッドへ行ったでしょう。


“STRENGTH”の「力」は腕力や権力ではなく「精神力」を表しています。

白い服の乙女=理性
オレンジ色の獅子(本能)=欲望
カードが正位置の状態(乙女が獅子を手なずけている)=気概、もしくは理性に気概が結びついた状態

プラトンのセクションを読んでいる間中はずっとこんな↑イメージが頭から離れませんでした💦


哲学に関する本を読んでまさかタロットカードが思い浮かぶなんてΣ(・□・;)
物事というものはそれぞれが独立したものに見えるけど、実は繋がっている・・・そんなことをぼんやり考えていました。


ここ数か月のうちに何冊か本を読みましたが、いつも、なぜこんなに分かりやすく言葉で文章に表すことができるんだろうと著者はもちろんですが、翻訳者の言語力を尊敬せずにはいられません✨(*^^*)

Thank you for reading my blog.
Have a lovely day♪