words & phrases,  

他人を遇するように自分も遇する


明けましておめでとうございます。

2023年になりましたね。
個人的には年が明けたという実感もあまりなく、年始休暇を過ごしています。


年末には長いこと会っていなかった友人・知人に会って近況を聞くことができました。
放送大学で学び始めた人、今年独立する人、資格試験に挑戦する人etc.

年齢に関係なく、前向きに取り組む姿を見聞きすると元気をもらいます。

わたしも今年、何か違うことや一歩進んだ挑戦ができるといいなぁ。



実はこの1カ月、仕事でのストレス+プライベートでも気を遣うことが増えたため、ブログを書くための時間や精神的なゆとりを確保することができていません💦

そのせいか最近はほぼ毎日、胸やお腹が気持ち悪くて食欲も湧かない状態が続いています。
精神的なゆとりって大事ですね。



『信念は社会を変えた!グロリア・スタイネム』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブデイ 編/橋本恵 訳 あすなろ書房)を読みました。

グロリア・スタイネムはアメリカのライターであり、講演家、政治活動家、そしてフェミニスト活動のオーガナイザーです。



いくつか印象に残った文章があったので、取り上げてみようと思います。

これまで読んできた本や記事等から、個人的に「いいな」と思って頭の片隅で覚えていたり意識してきた言葉や考え方と同じ内容のものもありました。

今回は、忘れていたことを思い出させてくれた言葉を紹介します。



その前に。

「自分にしてもらいたいと思うことを相手にもする」という言葉を聞いたことはありますか?

逆に「誰かにされたくない(してほしくない)ことは自分もしない」という言葉はどうでしょうか。


これらは多くの宗教や哲学で言われていることですが、この「自分にしてもらいたいと思うことを相手にもする」に対してグロリア・スタイネムはこう言っています。


私は「黄金律」(訳注:キリスト教の根本倫理)について、よく女性に言うことがあるんですよ。(中略)女性の場合は、逆だと思うんです。『他人を遇するように、自分のことも遇すること』を、女性は学ぶ必要がありますね。

『信念は社会を変えた!グロリア・スタイネム』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブデイ 編/橋本恵 訳 あすなろ書房)




以前、同じようなことをどこかで読んだことがあったのですが、初めて読んだときはちょっと衝撃でした。


わたしたちは自分がしてほしいと思うことを、そもそも自分に対して行っていたでしょうか。

わたしの答えはノーでした。
相手にすることばかりを考えていて、自分をきちんと扱ってあげることはしていなかったなと思います。



いつだったか、職場でデスクを拭いているときに、他人の机は丁寧に拭くのに自分の机は最後にサッと拭いて終わっている自分に気がつきました。

わたしはそこで初めて、他の人と同じように自分のことを扱っていないことを自覚したのです。



自分がしてほしいことを相手にしていても、わたし自身、自分に対してしてほしいことをやっていなかったのです。たとえそれが自分でできる小さなことであっても!


「自分にしてほしいと思うことを相手にする」が、よくみると「相手は大切に扱うけど、自分は雑に扱う」ことになっていたんですね。



自分の存在や身体はこの世にひとつしかありません。

本当は自分のことも大事にしないといけないのに、相手を優先してしまっては自分が疲弊していくだけですよね。


わたしは机を拭いているときにたまたま気がつきましたが、おそらくこういったことは日常にあふれていて、当たり前にようになっているからこそ、気がつかないものなのかもれしれません。



まずは自分を丁寧に扱うこと、尊重すること、大切にすること。

それがあってこそ、他の人に対しても同じようにすることができるし、そうできる余裕が生まれてくるのではないでしょうか。



『他人を遇するように、自分のことも遇すること』
グロリア・スタイネムの言葉は大事なことを思い出させてくれました。


今年は積極的に「自分のことも遇する」ことを実践していきたいですね。


Thank you for reading my blog♪